ろじうら小道

日々のつれづれ。

【4コマ漫画】古代ローマ人のカツラ事情【みゅとす】

古代ローマ人は美意識が高かった。

どれくらい高いかって言うと、わざわざお洒落用のウィッグ(かつら)を買い求めるくらい。

 

【とべるせぇるすまん】

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カエサル月桂冠を被る許可を得た時、ハゲを隠せると喜んだとか喜んでいないとか。

「またお前か」…ロキにはトールの妻・シフが寝ている間に、彼女の髪をジョッキリいった前科がある。

 

「可愛い」は作れる

古代ローマ人ゲルマニアから輸入していた物品の一つに、頭髪(特に女性の金髪)がありました。

なぜそんなものを輸入していたかと言うと、ローマ人の髪や瞳は黒などダーク系の色が多い一方で、北方ゲルマン人の中には所謂「金髪碧眼」の人々がいたため。

彼らの持つ美しいブロンドに憧れた一部のローマ人は、その髪を輸入して「かつら」として被ったと言われています。

ゲルマン人からしても美しく長い髪は誇りだったようで、櫛で梳かしたり場合によっては毛染めするなどして、髪の手入れに余念がありませんでした。これは女性に限った話ではなく、男性もです。

ちなみに古代ゲルマン人男性が長髪なのに対して、当時のギリシャ・ローマの男性の髪型は短髪が基本でした。

 

女神シフの話

北欧神話世界の中でも随一と言われる髪の美しさを持つ女神、シフ(※)。

夫であるトールの留守中、何を思ったか寝ているシフの髪をバッサリ切ってしまったロキは、当然大目玉を喰らいます。

そのお詫びとしてロキが調達してきた品々は、どれも小人の名匠に作らせた逸品揃い。その中にはトールの鎚として名高いミョルニルもあるのですが、これはまた別の機会に。

あ、シフにはちゃんと自動で伸びる黄金の髪が渡されました。

 

※文献によってシヴ、ジフなど日本語での表記ゆれが結構見られますが、同じ神さまです。うちでは「一番髪の毛サラフワな感じがして可愛いから」というアホな理由で「シフ」表記にしています。

 

それと、「ローマ人の~」と言っておきながら、神名がギリシャ語名なのには目を瞑っていただきたい……。アポロンとアポロくらいの違いならいいけど、メルクリウスって誰だよお前ってなりかねないので(※ヘルメスさんです)、漫画内ではギリシャ名で統一してます。

 

 

ゲルマーニア (岩波文庫 青 408-1)

ゲルマーニア (岩波文庫 青 408-1)