ギリシャ神話の酒神ディオニュソス(羅:バッカス)。
彼の母親セメレはテーバイの王女(=人間)なんですが、ゼウスとの子であるディオニュソスを身ごもります。しかし、ゼウスの正妻ヘラが夫の浮気相手(とその子ども)を追い詰めるというのが、ギリシャ神話のいつものパターン。
例のごとく嫉妬に駆られたヘラは王女セメレに近づき、(いつもセメレと逢う時は人間の姿になっていた)ゼウスの「本当の姿」を見せて貰うように勧めます。
セ「どうか貴方の真の姿を見せてください」
セメレのその言葉を聴く直前、彼女の願いが何であっても絶対に叶えると誓ってしまっていたゼウス。
そのため彼女の要求を呑まざるを得ず、神である本来の姿を現すと、人間であるセメレの身は彼の神の力に耐えられず、灼け死んでしまったのでした。
ゼウスはセメレのお腹から胎児を取り上げさせ、自らの腿に縫い込んで、生まれてくる時を待ちます。
そして誕生したのがディオニュソスです。
(なんでゼウスさんは頭とか太腿とか不思議な所から子供産むんですかね……?)
でもって、セメレが亡くなった時に胎児を取り上げたと言われてるのがヘルメス(別説あり)。
だからいつもは末っ子特権発動しまくりなヘルメスも、デュオニュソスにだけは兄貴風吹かせてるといい――という妄想から生まれた4コマがこちら。
【ヘルメスとディオニュソス1】
【ヘルメスとディオニュソス2】
まじめ…当サイトのヘルメスは弟(ディオニュソス)よりも兄(アポロン)の方に辛辣。
実際にディオニュソスの方が真面目、ということは(恐らく)ないと思いますが、少なくとも恋愛的な、浮ついた話が格段に多いのはアポロンの方です。
まぁでも、陶酔をもたらす美形の神が相手に不足することはまずないだろうと思うので、ディオニュソスも真面目かどうかはともかく硬派ではない……