ろじうら小道

日々のつれづれ。

初音ミク×鼓童2018の感想――を思い出しながら書く

 

さて、いよいよ2018年12月1日より新4K衛星放送が始まります。

その記念すべき4K放送開始初日、BS4K(NHK)で今年6月に行われた「初音ミク×鼓童」コラボライブの放映が決定済みです。

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というわけで、今回は放送を心待ちにしつつ、折角なので今年のミク×鼓童ライブの諸々について振り返ってみたいと思います。

 

うちでは4K放送観られないけど!

既にライブから半年経ってるけど!

 

脳内メモリーにアクセスすれば余裕だし。別に強がってないし。

 

※当日~翌日の日記を参照しながら書いていくので多少はマシだと思いますが、当記事はライブ後のフレッシュな記憶に基づくものではありません。

※ネタバレ嫌な方は離脱推奨です。

 

初音ミク×鼓童スペシャルライブとは

歌声合成ソフトウェアとして誕生し、今やバーチャル・シンガーとして世界へ人気を広げている初音ミクと、世界中に和太鼓の魅力を伝える太鼓芸能集団・鼓童との初のコラボレーションを実現。日本が誇る伝統文化と世界を魅了するデジタルなステージ演出の融合によって、新風を巻き起こします。

初音ミク×鼓童スペシャルライブThis is NIPPONプレミアムシアター(2017)

 

2017年3月に開催した「初音ミク×鼓童 スペシャルライブ」では、2つのサウンドが新たな世界を作り出し、会場全体が熱狂と感動の渦につつまれました。その衝撃のコラボレーションから1年。初音ミク鼓童が更なる進化を遂げてNHKホールのステージに戻ってきます。歌声合成ソフトの枠組みを超えて世界を魅了し続けるバーチャル・シンガーの「初音ミク」、日本の芸能文化の先駆けとして世界を駆け巡る「鼓童」、今回はどのように響きあうのか。This is NIPPON プレミアムシアターならではの特別なライブに、ぜひご期待ください。

初音ミク×鼓童スペシャルライブ2018(概要より)

 

基本情報

日時:2018年6月2日(昼・13:00~/夜・19:00~)、2018年6月3日(昼・13:00~)

会場:NHKホール(渋谷)

出演:太鼓芸能集団「鼓童」、初音ミク鏡音リン・レン巡音ルカ

公式サイト

kodo-miku.com

 

会場の様子

取れたチケットは6月2日昼の部、A席でした。

チケットに付いてくる公式ペンライトは入場後に1Fロビーで受け取り。このもれなくペンライト付いてくるシステム素晴らしいですな。

 

3階の最前列だったのですが、NHKホールはかなり角度が付いているので、割とどの席からでも観やすいと思います。

1階席は初めからオールスタンディング状態でしたが、3階ではほぼ立ってる人は居なかったのではないでしょうか(初回だったというのはあるかも)。スタンディングが基本のマジカルミライとは違って、着座でもライブに参加できるのはこのコラボライブのいい所ですね。

2019年以降も同じ条件で開催されるかは分かりませんが、同じだった場合、舞台近くでとにかく盛り上がりたい人はS席、座って観たいという人はA席を狙うといいかも。

 

あ、ただし上階の席は会場全体が見渡せる分、見るところ多すぎて目が足りない状態に陥りやすいことだけ注意です(席関係ないかも)。 

 

圧巻の和太鼓演奏

生の和太鼓演奏を聴くのは初めてだったのですが、その迫力に圧倒されました。これは……すごいぞ……!!!

「太鼓は体に響く」と聞いたことがありますが、実際に聴いてその意味が分かりました。離れていても空気の振動が伝わってくる……何というか、ドキドキしました。これが日本人のDNAってやつなんですかね(多分違う)。

 

ミクファンとして初参加したライブでしたが、鼓童のみの曲にも物凄く引き込まれました。

これはもしかしたら物凄く失礼なことかも知れないんですが、打楽器だけでしっかり音楽として成り立つってスゴいなぁと思います。メロディを奏でるピアノもギターも笛もなく、和太鼓の音だけなのに、聴衆を圧倒する世界観がある。

去年放映されたコラボライブの映像を見た時にはそこまで思わなかったんですが、実際に現地で演じられる『巴』を観た時にそれを強く感じました。

本当にもう、メチャクチャ格好いいんですよ。

 

そして観客として嬉しいのは――というより、ボカロファンとして嬉しかったのは――鼓童やバンドメンバーの面々が、みんな楽しそうに演奏していたこと。

2時間休憩なしでステージに立ち続けるのは相当ハードなはずなのに、終始笑顔で盛り上げ続けていたのは、流石プロのパフォーマンスだなーと思いました。

コラボ先がコラボを喜んでくれている・楽しんでくれている様子を見られるのは、ファンとしては非常に嬉しいことであります。

 

一点だけ気になったのは、観客による手拍子。

鼓童演奏中の手拍子は何となく無粋な気がした(+聞き入ってしまって身動きできなかった)ので自分はやらなかったのだけども、これはどうするのが正解なんだろう……?

ステージ応援したい気持ちはあるので、奏者の方が良いと思ってくれる反応を返したいところです。今回は手拍子しない代わりに、演奏終了後の拍手を目一杯することで自分を納得させました。

曲にもよるけど、雰囲気的にアリなら次は手拍子参加しようかな……。

 

ライブ感想全般

感想は要らないからセトリだけ見たいって方は、下の「セットリスト」に一覧があるのでスクロールしてください。上の目次からも飛べます。

(公式サイトにセトリ全部載ってるのでそっちの方が手っ取り早いかも)

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 全部の曲に感想書きたいところだけど、メモだけで既に冗長になってるので、独断で南曲かピックアップしています。

 

みんなみくみくにしてあげる♪MOSAIC.WAV × 鶴田加茂/初音ミク × 鼓童

去年(2017)のマジミラでも思ったけど、やっぱりこの曲でのスタートは盛り上がりますね。一曲目からすでに場内の熱気はすごいことに。いや、よく考えたらOPの鼓童演奏から超盛り上がってたな。とにかくこの曲が始まると会場は完全にフルミック状態に。

 

ビバハピ(Mitchie M/初音ミク × 鼓童

確かこの時がライブでは初出のはず。事前に公開されたセトリの中に含まれていて、よくこの曲を鼓童コラボでやろうと思ったな、と思ったのを覚えています。コールとかペンライトのリズムが難しかった。千秋楽は直前のMCからの繋ぎに特別演出があったそうですね。見たかった…(なぜマジミラでやってくれなかったのか)。

 

ロキ(みきとP/鏡音リン鏡音レン

これも初出曲……というか、まさか来ると思ってなかったので本当に驚きました。イントロ始まって会場内が リアルに「……!!???」って空気になったのを感じたw

みきとP歌唱パートがレンくんになってたのも「ほー!」って感じ。

正直最初の驚きがあまりに大きくて、気付いたら1曲終わってました。

 

いーあるふぁんくらぶ(みきとP/鏡音リン鏡音レン × 鼓童

去年のTV放送観た時にすごく良いなあと思っていたので、今回聴けて良かったです。リンちゃんの相方は再びレンくん(原曲はGUMI)。銅鑼が曲に合ってて良い。

後半の『リモコン』とかもそうなんですが、鼓童のメンバーが本当に盛り上げ上手なんですよね。リモコンでリンレンの動きを完コピしてるチャッパ(手のひらサイズのシンバルみたいな楽器)のお兄さんとか。ミク×鼓童コラボの好きなところが凝縮されてる気がします。

 

南部牛追歌(traditional/鼓童 × 初音ミク

岩手の民謡です。ミクさんはお団子姿の浴衣モジュール。

人の声とボカロの声が絡まって一つの曲を構成していくのは不思議な感覚ですが、これもコラボ感が強く出ていて良いですね。そして自分のような民俗音楽&笛好きには美味しい曲。

 

巡(住吉佑太/鼓童

この曲、すごく自分好みでした。ライブ後帰宅してから真っ先に曲名を調べたんだけど、Youtubeに上がってる動画も世界観が格好いいから是非観て欲しい……!

太鼓の音聴いた後だとマリンバの音はすごい可愛く思える。そして笛。

でもそれを纏めて支えてるのはやっぱり和太鼓なんだよなぁ。


「巡 -MEGURU-」Music Video/太鼓芸能集団 鼓童 -- Kodo

 

8HIT(じーざす(ワンダフル☆オポチュニティ!)/鏡音リン鏡音レン

日本のライブでは初演だったと思います。「いやふぅ!」は声出してくとこなのかと思ったら意外と皆やらないよね。

10周年だからかリンレン曲は多めに感じました。鏡音廃の皆さんおめでとう。

 

族(レナード衛藤/鼓童 × 初音ミク

鼓童の代表曲の一つだそうですね。最初から最後まで沢山の太鼓を堪能できる曲です。そこに登場した担ぎ桶太鼓のミクさん。最高かよ……!

 

Tell Your World(livetune初音ミク × 鼓童

この曲自体はライブ常連だと思いますが、ミクさんの衣装が原曲オリジナルのものになっているのを初めて観ました(過去のライブで使われたことはあるらしい)。

 

(ラスト直前MC)

ミク「アンコールは……うーん、あるかもね?」

観客「おおおおぉぉぉ!!!」

そして流れ始める『ハジメテノオト』。

 

アンコール(初音ミク × 鼓童

マジミラなんかでもお決まりのミクコール。

凄かったのは、途中から鼓童を呼ぶ声が混ざって、最終的に「ミク!鼓童!」コールが完成したこと。どっちも称えたいんだ。どっちもまた観たいんだ。という想いで、会場が一つになった瞬間でした。コラボって素晴らしいものだな。

 

アンコールの4曲はどれも馴染み深く、どれも好きなんですが、個人的には一度生で観てみたかった&意外性のあった『Satisfaction』が嬉しかったです。これをアンコール1曲目にやってくれるか……!という。

そして去年と同様に『桜の雨』で締めるのかと思ったら、最後の最後で『メルト』が演奏されたのも「おぉ!」という感じでした。しんみりさせない。最後まで楽しく、というライブでしたね。

 

最後に(まとめと希望)

初音ミク×鼓童スペシャルライブ』は演奏者・観客双方の熱量が高く、(座席的な意味でも)見やすく、チケットも取りやすい、という素晴らしいライブです。

去年のプログラムと比べて鼓童成分が増している感があるのも良かったと思います(去年は現地に行ってないから違うかも知れないけど)。コラボとしてのバランスを取りつつ、ぜひ来年以降も継続していって欲しいですね。

 

願わくば、和風曲を増やして欲しい。本当は去年セトリ入りしてた『紅一葉』も聴きたかった……。

ボカロオリジナルでも和風っぽい曲は結構あるので、ぜひピックアップして貰えたらなーと思います。そしてゆくゆくはMEIKOKAITOも出していただけたらと……『番凩』を聴きたいんですよ私は……!

これはごく個人的な考えですが、ミク×鼓童コラボで演奏される曲はマジカルミライとはある程度差別化して欲しいと思っているので、ぜひマジミラではセトリ入りし辛い曲をピックアップして貰えると嬉しいですね。

 

あと円盤出してください。もしくはノーカット版の放送をお願いします。

 

セットリスト

みんなみくみくにしてあげる♪

ラズベリー*モンスター

ヒビカセ

ビバハピ

ロキ

いーあるふぁんくらぶ

三宅

南部牛追歌

独りんぼエンヴィー

結ンデ開イテ羅刹ト骸

ワールズエンド・ダンスホール

ルカルカ★ナイトフィーバー

能管+平胴

初音ミクの激唱

8HIT

リモコン

ワールドイズマイン

Tell Your World

ハジメテノオト

アンコール

Satisfaction

千本桜

桜ノ雨

メルト

 

初音ミク×鼓童2018』TV放映日

BS4K

12月1日(土)午後1:10〜2:39

12月3日(月)午前10:30〜11:59

BSプレミアム

12月22日(土)午後11:45〜翌1:14

※「BSプレミアムの放送はライブの模様に加えて取材映像などを交えてお届けします」とあるので、ライブ部分は短くなる模様