ろじうら小道

日々のつれづれ。

『令和』初日に上野で神社巡りしてきました|改元記念&ぼたん祭り限定御朱印

令和はじまりましたね!

改元後もマイペースにブログ続けて行きますので、今後ともよろしくお願いいたします。

JR上野駅周辺の神社を巡ろう

令和元年一日ということで、明治神宮とか御朱印待ちの人ですごかったみたいですが、私は上野駅周辺の神社を巡ってきました。

具体的には、下谷神社~花園稲荷神社五條天神社上野東照宮という流れです。

一番の目当ては下谷神社の『新元号限定御朱印』と、上野東照宮で開催中の『ぼたん祭り』。

いずれの神社も参拝の方は大勢いましたし、土地柄、外国人観光客も多かったですが、参拝・御朱印ともに待ち時間はせいぜい十数分ほどでした。休暇中に神社巡ってみようとか、新元号とともに御朱印集めはじめてみようと思っている方にもオススメできます。

各神社の詳細については後日個別にまとめる予定ですが、ここでは限定御朱印の紹介も兼ねて私が周ったルートを記しておきます。

 

  1. まず上野駅「入谷口」から『下谷神社』を目指す(徒歩約6~8分程度)。
  2. 参拝後、再び上野駅「入谷口」まで戻る。
  3. 入谷口から「パンダ橋」を渡って上野公園へ入る。
  4. 上野公園内の『花園稲荷神社』および隣接する『五條天神社』へ(徒歩5分強)。
  5. 参拝後、上野公園内をさらに奥へ進み『上野東照宮』へ(約1分程度)。

 

という感じで、いずれもJR上野駅から近い場所にある神社なので、無理なく周れました。ただパンダ橋と花園稲荷神社は階段を避けて通れないので、階段は無理という方は別ルートの方がいいかも知れません。

 

下谷神社

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奈良時代に創建された、都内で最古といわれる稲荷神社です。

元号限定御朱印

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下谷神社と境内社の隆栄稲荷神社の限定御朱印(書置きのみ)。初穂料は各500円です。授与期間が5/1~5/3までなので注意が必要です。

 

花園稲荷神社

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上野公園内にある稲荷神社です。参道に並ぶ朱塗りの鳥居が目を引くせいか、外国の方も沢山訪れていました。

 

五條天神社

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花園稲荷神社に隣接しています。薬祖神と天神を祀っている神社です。1月の鷽替え神事の際は大変混雑するとか。

御朱印

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右が五條天神社御朱印、左が花園稲荷神社ご朱印です。どちらも五條天神社社務所でいただきました。初穂料は各300円。

 

上野東照宮

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上野公園内にある東照宮です。有名な日光東照宮と同じく、徳川家康を祀っています。拝観料(一般500円)がかかりますが、社殿の拝観も可能です。

ぼたん祭り限定御朱印

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上野東照宮のぼたん祭り期間中にいただける限定御朱印です。初穂料は300円。この日は書置きのみの対応でした。

ぼたん祭り

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沢山の牡丹が綺麗に咲き誇っていました。2019年のぼたん祭りは4/11~5/12までです。

なお、ぼたん苑は入園料(一般700円)がかかります。上野東照宮の社殿拝観料とセットだと1100円となり、別々にチケットを購入するよりも100円お得に。

 

ぼたん祭りから『つつじまつり』、『藤まつり』へ

上野東照宮近くから都バス(上26)が出ているため、同時期に開催している根津神社の『つつじまつり』、亀戸天神社の『藤まつり』へもアクセスが容易です。

バス一本で3つの神社のお花を堪能できるなんて素晴らしい!

そう思って、私も計画を立てていたんですが、天候の悪化とスマホのバッテリー切れにより今回は泣く泣く諦めました……。

亀戸天神の藤まつりに関しては先日訪れた際の写真があるので、近いうちに記事化したいと思います。

【馬橋稲荷神社編】丹頂ミクさんと行く都内の神社【御朱印帳と双龍鳥居】

阿佐ヶ谷神明宮に向かったその足で、同じく阿佐ヶ谷にある馬橋稲荷神社を参拝しました。読み方は「まばしいなりじんじゃ」です。

当日は都内でも新年初の降雪があった寒い日でしたが、お稲荷さんの赤い鳥居と降って来る雪が何とも風情を醸し出していていい感じ。

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こちらの馬橋稲荷神社、阿佐ヶ谷神明宮とは駅を挟んで逆方向なのですが、双龍鳥居や開運の鈴など、見どころの多い神社でした。

 

境内

朱塗りの一の鳥居、石製の二の鳥居(双龍鳥居)から真っ直ぐに続く参道。双竜鳥居については後述します。

両脇を水が流れていたり小さな橋がかけられていたりと、雰囲気がとても良いです。

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参道の途中にいるお狐さん。

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そして随神門という門を抜けた先に手水舎があるのですが……

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ここの手水舎がめちゃくちゃ恰好良かった。

大きな岩上の龍の口から水が流れ出ていて、岩をつたい落ちて来たその水を柄杓で受け止めて身を清めるという、なんというか非効率的なんだけどロマンを感じる設計になっています。こういうのとても好きです。

ちなみに境内にはもう1つ別の手水舎もありますが、そちらは至って普通でした。

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参道正面の突き当りに拝殿です。この朱塗りの感じが稲荷神社っぽくて格好いい。

そして拝殿の前にもお狐さんが一対。

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 社殿の傍らには大きな勾玉も。

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左手奥の方には境内社の水神社・厳島神社と、斎霊殿がありました。

雪が降っていたからだと思いますが、水神社にお参りしている際に周囲の木々の枝からポタリポタリと水の音が聞こえてきたのが、何とも不思議な感じがしました。

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更に奥には小さなお狐さんが並ぶ祠も。

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双龍鳥居(双竜門)

馬橋稲荷神社の見どころの一つ、双龍鳥居。その名の通り龍の彫り物がすごい。

都内に3つしかない鳥居のうちの一つなんだそうです(他2つは品川神社と宿鳳山高円寺)。

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向かって左が昇り龍。昇り龍に触れながらお願い事をすると、龍が天に昇って願いを叶えてくれるそうな。

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右の降り龍。天に届いた願いを運んでくれます。

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どちらの龍も迫力があって格好いいです。

随神門/開運鈴

参道の途中にある随神門。

その中に都内最大ともいわれる大きな開運の鈴が掲げられています。

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鈴の下に立って手を叩き、その音が反響すると願いが叶うとか。

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日光東照宮の鳴き龍みたいだなーと思いながら実際にやってみましたが、反響――したような、してないような(・_・;)

一緒に参拝した母が手を叩いた時には隣に立っていても反響音が聞こえたので、これが日ごろの行いか信心の差なんでしょうかね……
 

基本情報

  • 御祭神:宇迦之魂神(うかのみたまのかみ/稲荷神社)、大麻等能豆神(おおまとのづのかみ/御嶽神社)/伊弉册神(いざなみのかみ)、美都波能賣神(みずはのめのかみ)、菅原道真朝臣/美都波能賣神(みずはのめのかみ)市杵島姫神(いつきしまひめのかみ)
  • 例祭日:9月
  • 所在地:東京都杉並区阿佐谷南2-4-4
  • 備 考:――

公式サイト

www.mabashiinari.org

 

御朱印御朱印

馬橋稲荷神社の御朱印です。

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こちらは御朱印帳(御朱印帳のみの頒布は行っていないとのこと)。初穂料は1500円でした。

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馬橋稲荷神社オリジナルの御朱印帳は2種類ありますが、私は稲荷神社用の御朱印帳が欲しかったので、一発でそれと分かるお狐さんの(しかも稲穂を咥えている)御朱印帳を拝受してきました。表面はすべすべとした布製です。

もう一種類は迫力のある龍柄です。色味はモノトーンで落ち着いています。

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こちらは御朱印と同じく社務所で授与していただける「願かけ狐」。

狐さんの中に願い事を書いた紙を入れると、神様に届けてくれるそうです。ちなみにヒゲのある方がオス、ないのがメスなんだとか。

ご由緒

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アクセス

 JR「阿佐ヶ谷駅」より徒歩約8分

※住宅地の中にあって少々分かり辛いので、地図があった方がいいと思います。

水天宮の子宝いぬさんが可愛い&鎮座200周年御朱印とか

12月末、日本橋近辺の神社を巡った流れで、水天宮にもお参りしました。

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安産祈願の腹帯で有名な神社ですが、妊婦さん以外の参拝客もたくさん。「犬のお産は軽い」ということから、特に安産祈願によいとされる「戌の日」と土日が重なるととても混雑するようです。

 

境内

階段を上がりきると、左右に大きな金属(ブロンズ?)製の狛犬さんが。

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平成28年に建て替えが完成したばかりとあって、やけに現代的な感じの境内。何とも不思議な感じです。
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左手に手水舎です。

鳥居から真っ直ぐ行った先に拝殿があるのですが、社務所と違って神社建築!という感じの造り。

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この日は天気が悪かったにも関わらず参拝客が多かったです。戌の日というわけでも無かったんですが。

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こちらは境内社。左から順に秋葉神社、火風神社、高尾神社です。

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境内社の中でも朱塗りの社殿が目を引く宝生辮財天……お社の写真撮ったつもりで撮ってなかったようで、看板だけで失礼します。日本橋七福神の弁財天さんがこちら。

毎月5日と巳の日には御開帳されるようです。

子宝いぬ

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社殿向かって左手にいる、微笑ましい犬の親子の像です。みんなに撫でられているせいか頭の部分がぴかぴか。

親子の周囲にある十二支のうち、自分の干支を撫でることで安産や子授けなどの御利益があるそうです。

安産子育河童

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 こちらも仲睦まじい親子のカッパ像。

水天宮の神さまのお使いは、水難や火除けの御利益もある「河童」だそうです。

 

基本情報

 公式サイト

www.suitengu.or.jp

 

御朱印

水天宮の御朱印です。弁財天ご朱印も含めて4種類くらいあった中から2つの朱印をいただきました。右が通常の御朱印。左がご鎮座200年の記念御朱印です。

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記念御朱印の方は書置きでの頒布でした。金文字でゴージャス。

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神札所(授与所)はすごく現代的な建物になっています。

御朱印の他、オリジナルの御朱印帳(2500円)もこちらで。

 

ご由緒

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 当社は文政元年(一八一八)港区赤羽に在った有馬藩邸に当時の藩主第九代・有馬頼徳公が久留米城下に鎮座していた水天宮の御分霊を藩邸内に祀ったことに創まります。
 壇之浦の戦で敗れた平家の女官の一人が源氏の目を逃れ筑後川の河畔に落ちのび、一門と共に入水された安徳天皇建礼門院二位の尼の御霊を、ささやかな祠をたててお祀りしたのが、水天宮の創めです。
 江戸時代の当社は藩邸内に在った為、庶民は普段参拝できず門外より賽銭を投げ入れて参拝したと伝えられます。ただし毎月五日の縁日に限り、殿様の特別な計らいによって藩邸が開放され、参拝が許されました。
 その当時、ご参拝の妊婦の方が鈴乃緒(鈴を鳴らす晒の鈴紐)のお下がりを頂いて腹帯として安産を祈願したところ、ことのほか安産だったことから、人づてにこの御利益が広まりました。その当時の当社の賑わいを表す流行り言葉に、「なさけありまの水天宮」という洒落言葉があった程です。明治維新により藩邸が接収され、有馬邸が青山に移ると共に青山へ、更に明治五年十一月一日に現在の蛎殻町に御鎮座致しました。
 関東大震災では神社も被災しましたが、御神体隅田川に架かる「新大橋」に避難し難を逃れました。その後復興も相成り、昭和五年に流れ造りの社殿が完成し、昭和四十二年には権現造りの社殿となりました。
 現在の社殿は平成三十年の江戸鎮座二百年を迎えるに当たって、有馬家十七代当主・当代宮司の有馬頼央の念願により、平成二十八年に境内地全面免震構造の建物として完成致しました。

  

アクセス

蔵門線「水天宮前駅」(5番出口)より徒歩1分
日比谷線人形町駅」(A1出口)より徒歩6分
都営浅草線人形町駅」(A3出口)より徒歩8分

 

 

おまけ

水天宮近くの甘味処「初音」のあんみつ美味しかった。

rojiurakomichi.hatenablog.com

亀戸天神社の鷽替神事

毎年1月24日、25日に行われる亀戸天神の鷽替え神事に行ってきました。

なかなかの混雑っぷりでしたが、無事に木鷽も入手でき、普段は見られない光景が見られたので良かったです。

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この盛況っぷり!

朝10時半頃到着したのですが、境内をぐるっと一回りする形で列が形成されていて、木鷽を入手出来たのは約2時間後くらいでした。参拝列はまた別なので、木鷽をゲットしたい!という場合は最初に鷽替えの列に並んで木鷽を優先した方がいいかも。

今回は鷽入手後に参拝→御朱印という流れで動きましたが、御朱印の拝受にそこまで時間がかからなかったので(20分弱)、この流れで問題ないと思います。ただ翌25日の夕方には金鷽の抽選があるので、人の流れ方が24日とは違う可能性もあります。

 

 

前回(通常時)の亀戸天神参拝記録はこちら▼

rojiurakomichi.hatenablog.com

 

鷽替(うそかえ)神事とは

鷽(うそ)という鳥をかたどった縁起物=木鷽を「とり(鳥)替える」ことで、凶事を「嘘」に「取り替える」という鷽替神事。全国の天神さんで行われているお祭りです(※天神信仰系の神社でも行っていない所はある)。

 

亀戸天神でいただいてきた紙に鷽替神事の由来や当日の流れが書いてあったので、引用します。

鷽替神事は文政三年(一八二〇)、九州の太宰府天満宮にならって始められ、以来毎年正月二十四日、二十五日に執り行われています。

江戸時代の頃には人々が「替えましょう、替えましょう」の掛け声と共に互いの鷽を交換する習わしがありましたが現在では前年の鷽を神社に納め、新しい鷽と取り替えるようになりました。

 

鷽替の由来

鷽は実在する小型の鳥で、山間部に生息しています。凶事を「嘘」にして吉事に取り(鳥)替える、又は人々が知らず知らずのうちについた「嘘」を誠に取り替えると伝えられています。鷽を取り替えることによって一年の吉運を招き、開運・出世・幸福を得ることができると信仰されてきました。

その他、太宰府天満宮のお祭りの際に害虫を駆除したとか、「鷽」という字が「學」(※「学」の旧字体)に似ているので天神さま(=学問の神様)とのつながりが深いとされているそうです。

 

亀戸天神の木鷽

木鷽は全部で10サイズ+懐中用

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木鷽のサイズは全10種(+懐中用)。大きめの木鷽だと午前中で既に売り切れていたものもあったので、希望のサイズがある場合は早めに行った方がいいようです。二日目の25日の場合は言わずもがな。

木鷽(一号)

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どうです?この愛らしいおめめ。

今回我が家に来て貰ったのは一番小さいサイズ(懐中用除く)の木鷽さんです。初穂料は600円でした。

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ねんどろミクさん(タンチョウ巫女ver.)と並べるとこんな感じ(分かりにくいサイズ比)。

鶴と鷽なので縁起がいい……はず。

授与所

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木鷽授与のための特設のテントが設けられています。

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頒布待ちの鷽さんたち。いっぱい並んでいて可愛い。

全ての木鷽が飛び立つと神事が終了になるそうです。

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こちらは過去に授与された鷽さんたち。

新しい鷽に取り替える鷽替え神事なので、去年の鷽を持ち込んで神社に納める場所が用意されています。

 

限定御朱印(鷽替)

亀戸天神の「鷽替神事」限定ご朱印です。初穂料は300円。

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通常の御朱印に加えて、左下に「鷽替神事」の印が押されています。

 

他にもいる!境内の鷽さんたち

拝殿

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拝殿も鷽替え仕様に。写真だと分かり辛いですが、両脇に大きな鷽さんがいらっしゃいます。

絵馬

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絵馬も鷽さん。真正面から見つめてくる目力がすごい。

絵馬の初穂料は500円です。

 

基本情報

場所:亀戸天神社

日時:毎年1月24日(8:30~)、1月25日

住所:東京都江東区亀戸3丁目6番1号

 

アクセス

電車の場合

総武線亀戸駅」北口

総武線半蔵門線錦糸町駅」北口

各およそ15分

 バスの場合

都バス「亀戸天神前」下車すぐ

 

松蔭神社――松蔭先生と維新の時代に思いを馳せる

幕末の偉人・吉田松陰を祀る、世田谷区の松蔭神社を参拝しました。

その名にたがわず松蔭先生づくしの神社で、歴史心をくすぐられます。神社巡ってる割に日本史はあまり強くないのですが、幕末~明治初頭の動乱期は割と好きです。日本という国が世界の潮流に(半強制的に)巻き込まれていく過程、そして国内に目を転じれば幕府側も攘夷側も名だたる人物揃いっていうのがオイシイ。

松蔭神社は松蔭先生の門人たちによって建てられた神社なので、木戸孝允伊藤博文の名前が刻まれた灯篭があったり、松下村塾のレプリカがあったりと見どころが多かったです。神社の奥には松蔭先生の眠るお墓もあります。

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この日はボロ市当日の日曜日だったこともあってか、多くの人が参拝に訪れていました。

ちょうど前日に放送されていた「アド街ック天国」で松蔭神社前が取り上げられていたのは……関係あるのかな?ちなみに1位は当然ながら松蔭神社でした(その他ランキングはこちら)。

 

▼関連記事▼

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境内

参道の左手に手水舎です。

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狛犬さんはいません。鳥居から真っ直ぐ参道を進んでいった先に拝殿。

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参道が平坦で、拝殿前には写真の通りスロープもついているので、老若男女問わずお参りがしやすい神社だと思いました。

社殿内部(右手側)の虎の絵もすごい。『松下虎図(しょうかこず)』という絵らしいです。賽銭箱の近くに絵の説明も掲示してあったのですが、気付かない人が多いのか、あまり覗いている方がいませんでした……が、一見の価値ありです。

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参道の途中には立派な神楽殿もあります。

拝殿から右手の方に進むと明治百年祭記念碑が。周囲が絵馬を吊るすスペースになっていました。

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記念碑の前の椅子(?)は萩焼をイメージしているんだろうか。

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石燈籠

明治41年の松蔭五十年祭の折に寄進された石燈籠です。

松下村塾の門下生であり、明治政府の要人でもある伊藤博文山縣有朋木戸孝允など寄進した人物の名が刻まれています。

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参道の右と左にずらっと並んでいる石灯籠。

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こちらは伊藤博文の灯篭↓こんな感じで寄進者の名前が刻まれています。

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松下村塾(模造)

拝殿の右奥にある松下村塾のレプリカです。こちらは山口県萩市にある松蔭神社の境内に保存されている松下村塾を模した建物とのこと。

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松下村塾の床の間に掲げられていたという、ありがたいお言葉。

曰く、

万巻の書を読むに非ざるよりは、寧んぞ千秋の人たるを得ん。

一己の労を軽んずるに非ざるよりは、寧んぞ兆民の安きを致すを得ん。

 「多くの書物を読まずに、どうして将来語り継がれるような人になり得るだろうか。自分の労苦をいとう物にどうして人々の安らかな生活を築くことができようか。決してできない」。

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松下村塾の傍にある松蔭先生像。

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参道脇にも松蔭神社の御鎮座130周年記念として作られた、ブロンズ製の新しい松蔭先生像(平成25年鋳造)があるんですが、上の像と全然顔が違っています。

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吉田松陰先生他烈士墓所

石灯籠の並んでいる道の先から奥へ行くと、松蔭先生のお墓があります。

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鳥居の先が墓所。モミジが紅く色づいていました。

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長州征伐の際、幕府によって一度墓所は破壊されてしまいましたが、明治元年に修復。この鳥居はその時に木戸孝允によって奉納されたものだそうです。よく見ると左側の柱に名前が刻まれていました。

後に幕府は謝罪の意味を込めて墓所前の石灯籠と水盤を寄進。下がその徳川家から寄進された燈籠です。

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松蔭先生のお墓は鳥居から真っ直ぐ行った先、正面にあるのですが、墓碑を撮っていいものかどうか悩んだので、お墓の写真自体は載せていません。

松蔭神社の公式サイトに写真が載っていたので、確認したい方はそちらをチェックしてください。

 

ご由緒

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松蔭先生は、幕末の思想家、教育者で私塾松下村塾を主宰し、明治維新を成し遂げた多くの若者を教育しました。しかし、安政の大獄連座し江戸の伝馬町の獄中にて三十歳の若さで刑死されました。その四年後の文久三年(1863)に、松蔭先生の門下生であった高杉晋作伊藤博文等によって、当時長州毛利藩藩主毛利大膳大夫の所領で大夫山と呼ばれていたこの地に改装されました。
明治十五年(1882)十一月松蔭先生門下の人々が相談し、墓畔に社を築いて先生の御霊を祀り神社が創建されました。(案内板より)

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現在の黒い鳥居は東日本大震災後に建て替えられたものだそうですが、その際に解体された以前の鳥居の一部が参道脇に残されています。

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松蔭神社旧鳥居柱
松蔭先生五十年祭(明治41年)の際に建造された松蔭神社旧鳥居柱の一部(社殿向かって右の柱)。旧鳥居は御影石製で台座含め総重量約20トン程であった。平成23年10月の新鳥居建造にあたり解体。その一部を保存した。「明治四十一年十月五十年祭典」の刻字は社殿向かって左の柱に会ったものを保存の際に写し刻字したもの。(境内の立て看板より引用)

 

基本情報

  • 御祭神:吉田松陰
  • 例祭日:10月27日
  • 所在地:東京都世田谷区若林4-35-1
  • 備 考:――

公式サイト

www.shoinjinja.org

 

御朱印

松蔭神社の御朱印です。初穂料は500円。

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吉田松陰の月命日である毎月27日には、御朱印に松蔭先生のシルエットが加わるそうです。

松蔭先生の栞もいただきました。木製です。

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オリジナルの御朱印帳もあります。カラーは萌黄と松葉の2種類(各1500円)です。

松蔭先生のファンはぜひ。

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アクセス

世田谷線松陰神社前駅」下車、徒歩約3分

 

 

おまけ

神社の隣は若林公園という公園なのですが、ちょうど神社と公園の間くらいの場所に「桂太郎の墓」があります。

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説明書きによると、「松蔭神社の隣に葬ってほしい」という桂太郎本人の遺言によって、この地に葬られたそうです。

こちらには載せていませんが、ちゃんと墓碑もあるのでお参りも可能です(※柵で厳重に囲われてはいる)。